新着情報
東京国税不服審判所の見学会
公開研究討論会の研究員と東京国税不服審判所の見学会へ行ってきました。
国税不服審判所は裁判所のように傍聴できるシステムがないため、審判所内のどこでどのように審議しているのか分かりませんでしたが、実際に見学してみると、3人用長机にパイプ椅子という公民館によくある会議室で審議等が行われており、こんなものかと拍子抜けしてしまうほど質素でした。
入り口。
麹町税務署も同じビルに入っております。ちなみに、麹町税務署は全国にある税務署の中でも格が高いと言われており、国税職員にとってはどこに勤めていたかが重要らしく、税務署の異動時期には常にその話で持ち切りです。
余談ですが、勤務先の税務署における先輩後輩の上下関係はとても厳しく、退職後に登録した税理士会においてでさえ、その厳しい掟が続きます。
とても理解できない世界なのですが、部外者という気楽さもあるため、税理士会の飲み会などで国税OBの方が後輩に厳しい対応をしていると、「また、○○先生、いじめてるわ~、怖い怖い」といじって先輩OBの方の反応を楽しんでます。
また、税務調査のときに、国税職員の方は退職後も税理士会や桜友会(国税OBの税理士の会)で先輩からいじめられて気の毒ですね〜?と冗談半分で言うと、苦笑いを浮かべるか静まりかえるかのいずれかの反応が返ってきます(笑)
窓からお堀が見える場所にあります。
東京国税不服審判所長の挨拶から始まり、審判所の概要説明(審判所の組織、審査請求手続き、透明化施策の取組み、裁決結果の公表など)、行政不服審査法の改正に伴う国税通則法の改正内容の解説、所内見学やビデオを見た後、税理士出身の審判官との座談会が行われました。
審判所内の図書館。
大崎にある日本税理士会館の図書館と比べてはいけないのかもしれませんが、狭くて文献も少ないです。実務書に関して言えば、弊所の方が充実しているかも?
せめて、非公表の裁決事例が閲覧できるようになれば、ここの有用性も高まるのですがね。
現在、審判所における裁決要旨は全件公表されておりますが、全文公表されているものは50件程度に過ぎません。情報公開法に基づく開示請求により非公表の裁決を入手することもできますが、インターネットでいくらでも情報を得られる時代であることを考えると、全文公表数をもっと増やすなり、利便性や透明性を高めて頂きたく思います。
この合同庁舎の地下1Fには食堂があり、麺類から和洋定食などワンコインからリッチなものまで様々。バラエティに富んでいるのはいいですね。各種類ごとにレーンがありそれに従って並ぶシステムですが、イマイチどこに並ぶのか分からず大まかに並んでいたら、お兄さんがこちらですよ!と優しく教えて下さいました。
きっとこの優しいお兄さんは、麹町税務署か東京国税不服審判所関係の方でしょう(笑)。
comment closed