事務所便り
鬼怒沼湿原・手白澤温泉のガクとクロちゃん
毎年、同業者とこの時期に登山をしておりまして、今年は10周年記念。
鬼怒沼湿原。下は晴れておりましたが、ここは雪が舞っていました。晴れた湿原も爽やかでいいですが、草紅葉以降は霧に包まれた湿原も幻想的で素敵です。
手白澤温泉の犬、岳(ガク)くん。ここへ来て3年目になるそうで、先月3歳の誕生日を迎えたとのこと。気持ち良さそうに寝ていたところをナデまくったらこの姿。かなりの甘えん坊ですね。
ガクは川上犬。川上犬とは長野県川上村原産の犬でオオカミの血が混じっているとのこと。そのせいかわかりませんが、なぜか足の指が6本あり1本は機能しておりません。長野県の天然記念物に指定されています。
宿の方に聞いたら、ガクも先代のクロちゃんのようにお客さんを案内するようになるんじゃないかと言っていました。
こちらが先代のクロちゃん。この犬は様々な伝説を持っておりまして、宿泊者である登山者を夫婦渕駐車場まで送ったり手白澤温泉まで案内したりと、天才犬として有名でした。
この時はブナ平をラッセルしながら手白澤温泉へ向かっていたのですが、クロちゃんが知らぬ間に追いかけてきていました。遭難するとでも思ったのでしょうか。
一旦、林道へ戻るとついてこいと言わんばかりの態度を取るので、そのままクロちゃんについていきました。写真のように、時折、後ろをチラ見して状況を確認しつつ、一定の間を保って宿まで案内してくれます。
写真撮影をしていると、終わるまで律儀に待ってくれます。みんなに愛された犬でしたね。
こちらがガクのふるさと(ブリーダー)で、10頭以上います。何でガクの生まれた場所を知っているのかというと、ここは宿泊業もしていて登山の際に何度か泊まったことがあるからです。
夜になると、まさにオオカミのような遠吠えが聞こえてきて、オオカミの血を引いているのだなあと妙に納得させられます。ちょっと怖いイメージがあるかもしれませんが、みんな人懐っこくて持ち帰りたい衝動にかられますよ。
さて、この宿の何が凄いって、ご主人さんのマニアっぷり。岩石好きが講じて洞窟を作ってしまいました。15年近く前に来たときには、自ら作った研究論文なども置いてあり、その内容もかなり濃かったと記憶しております。類は友を呼ぶのでしょう、土日になると朝から岩石愛好家が集まりどこで何が採れたかなど情報交換したりしています。
水晶など様々な鉱物が販売されています。
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