事務所便り
テーブル製作・ミズナラ編
昨年の話ですが、新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言が発出されることが予測された早春。事務所の整備を早急に進める必要性を感じ、職員向けデスクの木材探しに以前何度か立ち寄っていた福島県にある製材所へ、発出直前の2〜3日前に行ってきました。
一般的に会社を立ち上げる場合、事務机に関しては最先端のIT企業であってもスチール製の机を使用しているところが多いのではないでしょうか。
しかし、私はあのスチール机がどうも苦手。
他所で働いているときは仕方なく我慢しましたが、自分が独立して仕事をしていた過去全ての時代は木材テーブルを使用しておりました。自作のため歪んでいたりデコボコしていたりして書き物をする時に不便ではありましたが、木工テーブルの良さは何物にも変えられません。事務仕事は一見平凡に見えますが、極めて創造的な作業に満ち溢れていると考えます。
創造力を高めたい方には是非にもオススメ致します!
20年以上前よりミズナラのテーブルがどうしても欲しかったため、設計図は20年かけてみっちり練り込んでおりました。木工クラフト家に囲まれていた時期があったため、面白い作品に出会う機会に恵まれていたのもありますが、本当に喉から手が出るほど大径木のミズナラの机が欲しかったのです。しかし、貧乏で買えず・・・。
今がそのチャンスなのではと感じ、直ぐに福島県にある製材所へ伺い、展示品の板以外に倉庫に眠っている材も含め隅から隅まで全て確認させて頂き、虎斑模様が出ているマニアには堪らん材を見つけました(笑)。
正直、磨いて見なければ分かりませんが、もう己の欲望にブレーキはかけられず即、契約!
岩手県産のミズナラ。今回は急だったのもありますが、コロナの関係で仕事が余りに忙しく自作する余裕が全くなかったため、デザイン等はこちらで決めさせて頂き、ミズナラの製材研摩と脚は設計図通りに作って頂きました。
磁石が利用できるよう鉄製の脚にしましたが、これにより配線は床に着いておりません。そのため、ルンバのような自動掃除機をかけても問題ない状況です。職員の掃除負担もこれで一気に軽減されました。企業秘密で写真掲載できませんが、足回りはとてもスッキリしております。
脇の円柱の棒は目隠しとして暫定でぶら下げたものです。テーブルの組み立て中にフト思いついて、創造だけで似合いそうな棒をネットで発注し現場合わせで製作したものですが、中々いい感じに仕上がりました。時間があれば波打つ感じに切りたいのですが、年末に差し掛かってしまい時間切れのタイムオーバー。塗装もまだしておりませんが、逆にそのままがいいのかも?(笑)。
板を左右に分割し、中央に白色板を嵌めて強化ガラスを上に置き、女性が大好物のキラキラ物をあしらい癒し系にしてみました。
板を左右に配置し、強化ガラスを置くことまでは予定通りでしたが、白色板を配置したところでミズナラとキラキラものが似合う感じに思え、製作していくうちに写真のようになってしまいました(汗)。
白色板の両脇にある木材部分(ホウノキ)も白色塗装する予定でしたが、如何せん忙しくてやらないままなのが心残り。
中央には観葉植物が置けるように強化ガラスと白色板を分割し、ガジュマルちゃんや多肉植物を置けるようにしました。
反対側から撮影。こちらもキラキラ物を配置しております。宝石は高くて無理ですが、パワーストーンというものなら安くて綺麗ですし木工品に似合いますね。
配線は中央に開けた穴に収納され、下側にあるハブに集結されるよう設計しております。
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