事務所便り
保台古道とキクガシラコウモリ
千葉の山はヤマビルが活動していない冬がチャンス。ヤマビル生息地として危険度の高い保台古道と元清澄山を歩いて来ました。
看板
保台古道入口の看板をよく見るとUFO道と書いておりました。遊歩道ではなくUFO道。いいんじゃないでしょうか。
遠沢を遡行
保台ダムは水道水としても利用されているとのことで、沢水も綺麗でした。
余談ですが、渓相と樹種を見る限りルーミスシジミがいかにも生息していそうなエリアと感じました。
キョンの足跡
足跡の近くの急斜面にオスのキョンが1頭いました。ちなみにニホンジカの警戒音も聞こえたので、両方いるようです。
切通し
目印となる切り通しが見つかりホッと一息。この先で関東ふれあいの道にぶつかる尾根ルートと保台古道ルートに分かれます。トンネル方面は危ないらしい?ということで職員は関東ふれあいの道へ、私はキクガシラコウモリのいる保台古道へ進みました。
1号隧道
林の中にあり、入口周辺に小低木やシダ、ツル性植物が生育しているため、ちょっと分かりづらいですが、見つかるとちょっとした感動が味わえます。
キクガシラコウモリ
こんな感じでぶら下がっているんですね。コウモリの営巣地を見るのは初めてだったため、感慨深いものがありました。右側の黒い筋はキクガシラコウモリが数十年に渡りぶら下がっていたことにより付いた痕なのでしょうか。そうだとしたらとてつもなく凄いことです。
風を避けられる窪地2箇所に数十~百頭ほどが集まっており、地面は溜まった糞でフカフカしておりました。
キクガシラコウモリ2
アップにしすぎでしょうか。顔に円形状のもの(鼻葉)がついているのが特徴。トンネル内がマイナス5度以下で凍結しており風も吹き抜けていたため、手がかじかんで20分ほどの撮影で断念。どの個体も目を開けておらず、眠っているのか羽ばたきすらしませんでした。
片洞門
切通し、隧道8つ、片洞門とここまで苦労して作る必要があったのだろうかと疑問に感じましたが、あとで合流した職員に関東ふれあいの道へ行くルートの状況を聞いたところ、道の直下が急斜面で痩せ尾根とのことでした。馬を歩かせることを考えると、作らざるを得なかったのかもしれませんね。
イロハモミジ
この時期に、新緑に近い葉と紅く色づく葉がありました。一旦落葉した後に暑さで春と間違え新芽が出てしまい、その後寒くて再度紅葉したのでしょうか。
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